灰色のまち

と、なんだか真面目ったらしいタイトルですが、要は『あるある』しようかな、と。



例えば


ヘテロぶって自爆

好きな人だれ？と聞かれ、慌ててそこらへんの男子の名前を挙げ、噂になる。



つい本音が出て、自分だけ慌てて余計おかしい

あの子タイプだ、と口走ってしまい、周りの空気の変化に慌て、さらにそれで余計にあやしまれる。



とかね、いろいろカミングアウトしていない人は大変なんです。


でも、たぶん、わたしの場合、特に家族はもしかしたら少しだけ、勘付いているかもしれない。

居酒屋で、店員の女の子がタイツ＋ショートパンツという格好をしていて


屈んだり、他のテーブルに料理持っていったりしていたのです。


このタイツというのが、ストッキングの黒、みたいな薄ーいかんじで、とても色気があって。


一人だけ、わたしが『パンセクシャルで、性的指向はどっちかっつーと女性』を公言している


友人と一緒だったのですが、『あんた見すぎ！！！！！』と、怒られてしましました。


『いや、だって、脚が・・・』などと、変態オヤジのような発言をしたことを、ここにお詫び申し上げます。




わたしは特に日常生活には支障がありません。


なんせ、性を気にすることができない、なので、所謂ヘテロの方々にも共感できます。


でも、ふと気を抜くと、つい『普通』とは違う行動や言動をとってしまいがち、です。



可愛い女の子と喋ると、尋常じゃないくらい緊張しますし。


美容師さんがシャンプーしてくれる時なんか、もう、ダメです。鼻息が隠せません。


これが、男性だと、全然緊張しないのです。気が楽だし、ちょっと鼻毛出ててもいいや、くらい。


なので、パンセクシャルとはいえ、性的指向は限りなく女性であるような気がする今日この頃。


だって、女性に『わ、鼻毛出てる』と思われるなんて、考えただけで顔から…いや、体中から火が出そうです。



他の『あるある』といえば・・・


目の前からカップルが歩いてくると、絶対の絶対に『彼女』に目がいく。


ファッション誌のスナップ特集で、『このページではこの子』とランク付けする。


なんだかんだ言って、露出系の服を着ている子を、まじまじと見てしまう。


制服の女子高生が、チャリ漕いでるのをまじまじと見てしまう。



ああ、あんまり書くと、ほんと只の変態オヤジだ。



でも、綺麗なモノ、美しいモノ、というものに、性別なんて関係ない。

男性にドキッともしますよ、特に鎖骨には敏感です。


シャツの隙間から見える鎖骨なんて、最高じゃないですか。

女性は鎖骨を出しがちなのに比べ、男性の鎖骨はなかなか拝めないですからね。

チラリズムってのは、きっと最高にエロいぜ。


と、わたしがセクシャルマイノリティだから、変態なんだ、と思われそうなことを連ねましたが

セクシャルマイノリティ＝どスケベ　というのは、素敵な勘違いですよ。


残念ながら、わたしがそこらへんの人より変態なだけで、他の人はそうでもなかったりしますし。


なんにせよ、セクシャルマイノリティ（特に同性愛者）に対する、性行為を思わせる偏見というのは

多くの場合、メディアが片寄った情報を流したり、主にヘテロの男性向けに女性同士のセックスなんかが

普通にお金でやりとりされている、というのが原因ではないか、という意見もあります。

女性がBLなんつって、男性どうしのイヤらしい漫画を読むのと一緒ですよ。

読んでみると、良い話もあったりなんかするみたいですが。



なんていうか、自分と違う・普通と違う　というだけで、当事者たちの性行為だけが一人歩きするのは、

なんかおかしくないか？という話です。


でも、セクシャルマイノリティの人たちって、ヘテロである方々よりも、けっこう性について考えたり

傷ついてまた考えたり、っていう機会に恵まれているのではないでしょうか。わたしも然り。


人と違った目線で、世界を見ることができる、というのは、人生得してんな、って思うのです。


いろいろ若い頃は苦しんだり悲しんだりしましたが、今は今の自分が好きです。

大好きか、と言われたら、そうでもないけど、嫌いではありません。


たまには、セクシャルマイノリティである自分の意見を述べてみたり。


だから、わたしはわたしで、あなたはあなた。


人間が生きて、自然の一部で、宇宙の一部で・・・と考えたら


性別なんて、ちっちゃいことだ。