灰色のまち

一度、鹿児島方離れて生活していたけど、やっぱり鹿児島が好き。

結婚はできないけど、それでも鹿児島にいたい。

離れてみて初めてわかる・・・ってこと、よくあるよね。

これが『鹿児島』という土地だから、いつまでもそこに在ってくれるけど
人間だったらそうはいかない。

一度離れてしまえば、もう二度と交わること無い縁だってある。

そんな悲しいこと、なかなか無いよっていう友達。

何言ってんだよ、それがあるんだよ、ばーか。

と笑う私。

心の底から笑ってないのは、誰が見てもわかるだろうね。

私は、大好きで大事で本当に大切にしたかった人たちを捨てた。

捨てた・・・と、強がってみせても、それはただの嘘。

捨てられた？そうでもない。

同じ場所にいられなくなったんだ。

自分のせいで。

まぶしすぎて、明るすぎて、私には遠かった。

あの頃、大事な人も守れずに、大切にしているつもりで、傷つけてた。

そんなやり方しか知らなかった。

大切にしたかったのに、自分の感情に振り回されて傷つけてばかりで。

でも、私は精一杯愛していた。

今考えたら、愛してたなんて言えないことばかりしたけど。

でも、あの頃の私はそれしか知らなかった。

大好きだったのに。

あの子がふんわり笑うのが、大好きだった。

あの子が全身全霊で私を頼ってくれるのが嬉しかった。

本音を言うなら、支配してしまいたかった。

きっと、今の私ならできるのに。

あの子が、いない。