灰色のまち

深い、深く・・・・深いって、どういうことなんだろう、ってtwitterでつぶやいていた方が居たので

わたしも考えてみた。考えてみる。


深い、と聞くと、否応もなく『下』を連想してしまうけれど、

深い藍、深い森、というように、下だけではないこともある。


それでもやっぱり、下の言葉だ、とわたしは思う。


深さ、それは、行ってみなくちゃ分からない、と思うんだ。

わたしの場合、しか思い描けないけれど。



精神であろうが、森であろうが、藍であろうが、なんであれ。


実際に行ってみないと分からない。

わたしはなんでも体当たりで、肌で感じないと実感が湧かない。

頭の中で実感なんてできない。

身体が、肌が実感して初めて、心で実感できる。


心が実感して、身体が動くことだって、ある。


なんにせよ、頭と身体は一体で、心だけが別物だと思っていて、

わたしの場合、頭がいちばん信用できないし、発達していない、と思う。


深さとは、行ってみないと分からない、触ってみないと分からないし、

肌で、目で、耳で、心で、五感すべてのいずれかで感じないと、実感できないものだと思う。


だから、その五感で感じて、現実を語る人の言葉は、深くてすんなりと心に染み入ってくる。

『深いねー』なんて、よく飲み会で出てくる言葉だけれど、その真意は、分かっている人と

分かっていない人がいる、と思う。


ほんとうの深いってこと、ほんとうの深さってものを、知ってる人は、すごい。


わたしは、高いところより、深いところが好きだ。

人間ってきっと、深いところから誕生したんじゃないかって、思う。

高みを目指しているってことは、深いところにいるんじゃないかって、思う。


高みが高いところにあるとは、思わないんだ。

例えて言うなら、掘り下げる行為が、深いところへなのか、高みを目指しているのか、なんて

そんなの今は分からないことなんだ。


深さとは、目に見える、簡単に納得できる、そんな三次元のことじゃなくて。

見えないものが見える、あるはずのないことが現実として受け入れられる、それなのに

掘り下げていった場所は、すべての人間に共通して同じ場所である、そんな『和』の

集合体のことを言うんじゃないかって、思ってるんだ。

うまく言葉に表せない何か。言葉にすると、陳腐でくだらない何か。

それが実は、とても意味があって、情けないくらいに単純な何か。


そのホストコンピュータのような、クラウドのような、その場所が深い場所。


そこで、人間は繋がることができる、と思ってる。

それらをうまく言葉にできないのは、わたしの頭が、心と上手く連携していない所為。


深さとは、そこにどれだけ近づいているか。

深いとは、そこをどれだけ実感していて、どれだけ上手く言葉にできるか。

高みとは、実は深みではないかと、思うんだ。


未熟なわたしには、それくらいのことしか言葉にできない。