灰色のまち

仕事欲が後から後から湧いてくるのはいいことなのだが、その分、睡眠欲が低下する。


睡眠欲、というか所謂『怠け欲』が低下する。


そりゃあ仕事欲が上がるんだから怠け欲は下がるだろうが、この差が激しくて嫌になる。



最近は、頭の中がクリアで、知識や技術に対して貪欲で仕方ない。


どんどん新しいアイデアが湧いてきて、それを形にするのが楽しい。


サボる暇なんてないくらいに、仕事に熱中している。


逆に怠け欲がすごいときは、社会人…いや、人間失格であるかのように、怠ける。


まず、風呂に入るのがとてつもなく面倒になる。そして、床に就いてもなかなか眠れない。


そして眠れないので朝も起きることができない。遅刻ギリギリだ。遅刻というか、何事に対しても


ギリギリだ。感情も思考もギリギリ。起きているのが精いっぱい。

頭ん中がクリアになると、身体が動くし心が前向きになる。


もしかしたら、心が前向きだから身体が動くし頭ん中がクリアなのかもしれないし


身体を動かすから、頭ん中がクリアで心が前向きになるのかもしれない。


その相互関係は、わたしにはよく分からないが。




前向きな心を得るために身体を動かせ、というのも聞いたことがある。


心を前向きにすれば、身体も頭も元気になるとも聞いたことがある。




どれも、無理をしてすることじゃない、というのが本音だ。


無理に前向きになろうとしなくたって、いつかそうなれる日が来るに違いないし。


無理に身体を動かして、逆に身体を壊すのも馬鹿馬鹿しい。


わたしは、無理をすることが嫌いだ。


自分の心や欲求の赴くままに生きないのが、いちばん不健康だと思う。


ある程度の理性をもって、生きていればそれでいい。




仕事欲がすごいときは、次から次にやるべきことが浮かんできて、時間が足りない。


わたしの仕事は、自分次第でどうとでもなる。


サボりたきゃサボればいい、その代わり、来月の生活費足りないよ。


仕事したきゃすればいい、その代わり遊んでる暇なんかないよ。


そんなかんじだから、わたしにちょうど合っている。



何かに急かされるのは、嫌いだ。


ある程度の自由がないのは、嫌いだ。


強制されるのも、無理をしながら生きるのも、嫌いだ。



だからこの道を選んだ。そして自分のペースでやっている。それがいい。



ないものねだりは、したくない。カッコ悪いし、なんか惨めにみえるぜ、それ。


ないものねだりで、そのないものを得ようとするパワーも大事だけどな。口ばっかはいかん。




よし、気分が乗っているうちに、またひとつ仕上げよう。



仕事欲って、生きる気力にも似てる気がするんだ。



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